出産

立ち会い出産でのパパの役割とは⁉立ち会い出産で困らないように夫の心得を伝授します!~前編~

こんにちは、ペンタです!

 

立ち会い出産というと、これからパパやママになる方たちは、

どういうイメージをお持ちでしょうか。

 

「新しい命の誕生に立ち会えるんだから、きっと感動するんだろうな。」

とか、

「頑張るママのそばにいて、励ましてあげよう。」

なんて思っている男性もいらっしゃるかもしれません。

 

女性の方は

「一人では心細いから、そばで励ましてほしい。」

とか

「赤ちゃんが産まれる瞬間に立ち会って、父親としての自覚を持ってほしい」

なんて考えているかもしれません。

 

ネットで立ち会い出産の経験談を見てみると、

 

・苦しんでいる私(ママ)を見て、ただオロオロするばかりで役に立たなかった。

 

・「頑張れ」とか、励ましの声をかけられるのもイライラした。

 

・ただただ鬱陶しかったので、蹴とばしてやった。

 

という意見もあれば、

 

・そばにいてくれたので、心強かった。安心した。

 

・大変な思いをして出産したのを見ていたので、父親の自覚が出たのか家事や育児に協力的になった。

 

などという意見もあります。

 

では実際の立ち会い出産の現場での男性の役割とは、

どういうものがあるのでしょうか。

 

よくドラマなどでは、

ベッドに横たわり辛そうにしている妻の傍らで、

夫が「頑張れ~!あと少しだぞ~!」

なんて声をかけているシーンが流れます。

 

まぁ確かにそういう立ち会い出産も多いのでしょうが、

 

ハッキリ言って生温い!!

 

僕が経験した立ち会い出産はそんなもんじゃなかった。

 

出産後、ママはもちろんですが、僕もボロボロでした。

 

その時に負ったダメージが回復するのに、

 

年半かかりました。(T_T)

 

そこで今回の記事では、

実際に出産に立ち会った僕がその経験をもとに

 

「立ち会い出産の真実」

 

について男性目線でお話したいと思います。

 

目次

序章 ~プロローグ~

いつもと同じ朝を、僕はいつもとは違う気持ちで迎えていた。

 

この日、新しい命が誕生する。

 

僕にっとて初めての子どもだ。

 

「自分の息子に早く会いたい」

 

という期待と、

 

「無事に産まれてきてくれるだろうか?」

 

という不安とが入り混じり、

 

ハラハラドキドキ、少し緊張していたのを覚えている。

 

いつもは妻と共にする朝食を、今日は一人で食べる。

 

妻は今日の出産に備え、昨日から入院していた。

 

僕は仕事に行く準備を整え、玄関で靴を履き、

 

振り返って部屋の中をしばらく眺めていた。

 

今までは二人で生活していたこの部屋に、もうすぐ三人目がやってくる。

 

玄関を出ると朝日が眩しくて、思わず目を閉じた。

 

降り注ぐ陽の光、頬にあたる風、全てが心地よかった。

 

これからはじまる地獄を

 

僕はまだ知らない、、、。

 

 

シロクマさん
シロクマさん
長いよ!そういうのいいから、普通にやってよ!!

 

すみません。

 

小説のようにカッコよく書きたかったのですが、

 

僕の文章力じゃ全然ダメでした。

 

ここからは、いつものようにお話します。<m(__)m>

 

立ち会い出産 漢の心得① 立ち会う前に腹ごしらえをするべし!

出産は長丁場です。

 

「陣痛が始まったら割とすぐに産まれた」

 

なんて話も聞きますが、

 

短くとも数時間はかかると思っておいた方がいいです。

 

初産の場合は、特に時間がかかる傾向にあるそうです。

 

僕も初めての立ち会い出産(妻は初産)でしたので、

 

実際に立ち会ってから、どれくらい時間がかかるものなのか

 

分かっていませんでした。

 

病院から

 

「そろそろ来てください」

 

と連絡があったのがお昼前くらい、

 

僕は仕事を早退し、そのままお昼ご飯も食べずに病院にかけつけました。

 

病室に入ると妻は軽い陣痛が始まっており

 

「う~ん、う~ん」

 

と苦しそうに唸っていました。

 

僕は早速妻の腰をさすったり、

 

お茶を口元に運んだりしていましたが、

 

ふと病室の隅の机に目をやると、

 

病院から出された妻の昼食が、手つかずで残されていました。

 

病院のご飯というと、

 

味が薄くてそんなにおいしくないというイメージですが、

 

妊婦さんは病人ではないので、

 

出される食事も普通の定食、といった感じのものでした。

 

立ち会いペンタ
立ち会いペンタ
うまそ~、、。ハラ減ったな、、。

 

でも、出産で大変な思いをしている

 

妻が食べていないのに、僕が

 

「お腹空いたから、ご飯食べてくるね!」

 

なんてとても言えない、、。

 

腹ペコペンタ
腹ペコペンタ
耐えろ!耐えるんだ!!

 

そんなことを思いながら妻の腰をさすっていると、

 

食事のトレーを下げにきた看護師さんが

 

「ご主人、お昼ご飯食べました?

 

まだのようでしたら、奥さん食べられない様だし、

 

食べちゃってください。」

 

と言ってくれました。

 

妻も

 

「私食べられないし、もったいないから良かったら食べて。」

 

と言ってくれました。

 

僕は、内心大喜びしつつも

 

「そ、それじゃあ、、。」

 

と遠慮がちに席に座って、ご飯を食べ始めました。

 

ご飯を食べ始めた僕は、すぐにあることに気が付いたのです。

 

気まずいペンタ
気まずいペンタ
全然おいしくない、、。口に入れたものが全然のどを通らない、、、。(T_T)

 

いや、ご飯の味付け自体は割とおいしかったと思います。

 

でも想像してみてください。

 

僕がご飯を食べているすぐ横では、

 

妻が苦しそうにウンウン唸ってるんですよ!?

 

僕は、妻が苦しそうに唸っているのを眺めながら

 

食事を楽しめるような、

 

そんな変な癖は持ち合わせていません。

 

それに、すぐそばでは看護師さんたちが

 

苦しむ妻のケアをしてくれたり、忙しく動き回っています。

 

ハッキリ言って気まずい、、、。

 

僕は病室の白い壁をただ見つめながら、

 

何の味も感じない食事を口に押し込み、

 

なんとかお茶で流し込みました。

 

でもここでご飯を食べたおかげで、

 

この後続く、長く苦しい立ち会い出産にも耐えられた

 

のだと思います。

立ち会い出産をされる方は、病院に行く前に食事を済ませ体力を蓄えてから行きましょう。また、既に付き添っている場合は、妊婦さんの様子を見て食べられる時に食べておきましょう。出産は長丁場、妊婦さんはもちろん大変ですが、立ち会う夫も体力勝負なのです。

 

立ち会い出産 漢の心得② 看護師さんや助産師さんの動きを注意深く観察するべし!

初めて出産に立ち会われる方は、

 

実際に陣痛で苦しむ自分の妻の姿を目の当たりにすると、

 

何をしてあげたらいいのか、

 

何て声をかけてあげたらいいのか分からず、

 

オロオロしてしまうかもしれません。

 

僕も、無事に食事を終えたものの

 

妻のケアをしたり、病室を出たり入ったり、

 

忙しく立ち回る看護師さんや助産師さんを横目に、

 

何をしたらよいか分からずに立ち尽くしていました。

 

でもそれじゃあ立ち会い出産の意味がありません!

 

戦えない者は戦場(病室)にはいらないのです!

 

僕は、看護師さんや助産師さんが何をしているのか

 

注意深く観察することにしました。

 

そして、僕にできることを探しました。

 

しばらく観察をして見つけたのが、

 

【体勢を変えるのに手を貸す】

 

【腰をさすったり、押したりする】

 

【お茶などの水分を口元に運ぶ】

 

【トイレに行くのに手を貸す】

 

【汗を拭く】

 

【励ます】

 

など。

 

妻とつながっている、点滴などの医療機器をいじること以外の

 

ほとんど全てが僕にできることでした。

 

 

そういった身の回りのことは、

 

言わば他人である看護師さんや助産師さんにやってもらうより、

 

僕がやった方が妻も安心してリラックスできたようでした。

 

そしてこの辺りから、

 

看護師さんたちの、僕に対する扱いが変化してきました。

 

看護師のオットセイさん
看護師のオットセイさん
コイツはもうお客さんじゃない!共に戦う戦士だ!!

 

立ち会い出産で夫が出来ることは、本当にたくさんあります。苦しむ妻の姿を目の当たりにすると、驚いて尻込みしてしまう事もあるかと思いますが、頑張っている奥さんのために勇気を出して手を差し伸べてみてください。

 

立ち会い出産 漢の心得③ 妻の腰を死ぬ気で押すべし!

陣痛が始まって妊婦さんが苦しそうにしていても、

 

子宮口が開くまで分娩室には移動できません。

 

僕の妻の場合、本格的に陣痛が始まってから、

 

子宮口が開き、分娩室に移動するまでに4時間くらいかかりました。

 

陣痛が始ると、数分おきに激しい痛みが妊婦さんを襲います。

 

あとで妻に聞いてみた所、

 

「体の中の何かが張り裂けそうで、油断すると気絶しそう」

 

なレベルの痛みなのだそうです。

 

そしてその痛みを緩和させるには、

 

背中や腰をさする程度では全く効果がなく、

 

ものすご~く強い力で腰を押さないと効き目がない

 

そうです。

 

妻から

 

「腰を押して!」

 

と言われるも、なにぶん僕も初めてだったので要領を得ず、

 

優しくマッサージをするように、親指でグリグリと押してみました。

 

すると

 

「もっと!もっと強く!!」

 

とのお達し。

 

「こんな感じ?」

 

とちょっと痛いマッサージぐらいの強さで押すも、

 

「もっと強く!力入れて押して!!」

 

お、おう、、、もっとか、、。(・_・;)

 

そこで今度は

 

「これでもか!!」

 

と言うぐらいに力いっぱい親指で

 

「ぐぐぐ~」っと押しました。

 

「ああ~良い!それぐらいでお願い!」

 

ペンタ
ペンタ
こんなに強く!?もう既にかなり親指が痛いんだけど、、、

 

なんて言えません。

 

きっと妻は、もっと痛い思いをしているのでしょうから。

 

妻「押して~!」

 

僕「はい~!」

 

妻「まだ押して~!!」

 

僕「よいしょ~!!」

 

妻「もっと押して~!!!」

 

僕「こんちくしょ~!!!」(T_T)

 

これを数分おきに延々と繰り返すのです。

 

すぐに僕の親指は限界を迎えました。

 

痛い。痛すぎる。

 

僕の親指は、第一関節が反対に折れ曲がってしまったのではないか、

 

と言うくらいに反り返り、真っ赤に腫れてジンジンしていました。

 

でもやっぱり言えませんでした。

 

「妻の方が痛いんだ!妻の方が大変なのに、

 

耐えて出産してくれてるんだ!」

 

そう思うと僕は親指が折れるまで、

 

いや、折れてでも押し続けるしかありませんでした。

 

親指が痛すぎて、

 

たまにソ~っとこぶしに代えてグリグリしても力が上手く伝わらず、

 

「違う!違う!それじゃない!!」

 

お叱りが飛んできます。

 

妻「押して~!」

 

僕「はひ~」

 

妻「もっと押して~!!」  

 

僕「ぐぬぬ~」

 

妻「もっと強く押して~!」  

 

僕「~~!」(痛すぎて言葉にならない)

 

こんな感じで分娩室に移動するまでの4時間、

 

ひたすら妻の腰を押し続けました。

 

そしてついに、苦痛と苦悩の時間に終わりがやってきました。

 

看護師さん「そろそろ分娩室に移動しますので、もう押さなくて大丈夫ですよ~」

 

まだ赤ちゃんが生まれたわけでもないのに、

 

ホッとして泣けてきました。;つД`)

素手で腰を押すのは、本当に辛いです。テニスボールや布等で包んだゴルフボール、木製のツボ押しのようなものなど、何か腰を押す際に使えるものを用意しておきましょう。ただし、使用する際は看護師さんや助産師さんの指示に従ってください。無理に使用すると妊婦さんを傷つけてしまうかもしれません。

 

立ち会い出産 漢の心得④ 水分はこまめに摂取するべし!

先程もお話した通り、出産は長丁場です。

 

妊婦さんにはこまめに水分を摂取させますが、

 

妊婦さんのケアをしていると、

 

意外と自分が水分を摂取することを忘れてしまいます。

 

妊婦さんの腰を押したり、

 

体勢を変えるのに手を貸したりするのは、

 

かなりの力仕事で重労働です。

 

自分でも気付かないうちに、汗も大量にかいていることでしょう。

 

立ち会われている方もこまめに水分を摂取して、

 

脱水症状などにならないように注意しましょう。

妊婦さんが水分を摂る場合、コップやペットボトルのままだと傾けて飲むのも大変ですので、ストローをさしてあげると良いでしょう。

 

残念ですが、ここで時間となりました!

 

立ち会い出産は、まだ分娩室に移動もできていません。

 

この続きは、次回の記事でお話したいと思います。

 

どうぞお楽しみに!!

 

~次回予告~ 

ついに「妻の腰押し」から解放されたペンタ!

 

ようやく分娩室へ移動し、

 

あとは赤ちゃんが産まれてくるのを待つばかり!

 

そんなペンタの希望とは裏腹に、

 

さらなる試練がペンタを待ち受けていた!!

 

ペンタは無事に我が子に会えるのか!?

 

次回

 

「そして伝説(分娩室)へ」

 

乞うご期待!!